
2009/07/03 [那須周辺エリア]
フロント荻原です。先週から私は休日楽園倶楽部の山小屋泊・那須山トレッキングツアーや、会員懇親会、そして那須ディスカバリーツアーと、お客様とご一緒に那須を巡る機会に恵まれ、改めて那須はいいところだなぁと実感しております。益々精力的に那須を巡り、素晴らしい那須を皆様に知っていただきたいと思いました。
さて、今回訪れたのは「雲厳寺」です。那須の南に位置する大田原市にあります。HVC那須からはちょうど1時間です。今は臨済宗妙心寺派の古刹です。今も臨済宗の専門道場で、禅寺の四大道場の1つです。最近私は松尾芭蕉関連の本をいくつか読んで、その都度お寺や神社を巡っています。(先々週は松島を巡り、瑞巌寺、円通院、そして平泉まで足を運びました。)
調べれば調べる程、奥の細道において"那須・黒羽エリア"が重要な地点であり、興味がそそられるのです。
松尾芭蕉は奥の細道の道中、那須・黒羽で実に13泊も滞在しています。その中で、雲厳寺に立ち寄ります。芭蕉は深川の臨川寺で仏頂和尚に禅を学んでいるのですが、その仏頂和尚が修行時代に住んでいた山居(庵)が雲厳寺にあり、山居を見るために訪れています。仏頂和尚はこの山居のことを
「竪横の五尺にたらぬ草の庵、むすぶもくやし雨なかりせば」
と読んでいます。
~たてよこ5尺に足りない程の質素な"庵"に住んでいるが、雨さえ降らなければ"庵"さえいらないのに・・・・~、という俗世への欲を捨てている様子が伺えます。その和歌に芭蕉は惹かれ、自分の目でその庵を見たいと思ったのでしょう。芭蕉は実際に訪れ、山居を見て、こう読んでいます。
「啄木も庵はやぶらず夏木立」
~何でもくちばしで突いて穴を空けるキツツキでさえも仏頂和尚の庵は突いて壊さない~、と読んでいます。何でも突いて壊すキツツキでさえ壊さない庵ということは、もう既に壊れているほど粗末であるということを表しているのでしょう。
境内には、先の2つの句が一緒に刻まれた句碑があります。
そんな芭蕉の想いに触れながら雲厳寺を見渡してみます。雲厳寺は観光とは無縁の修行道場になっているので、観光は静かに見学するのが好ましいでしょう。雲厳寺周辺は森閑として、静まりかえっています。車を停め、橋を渡り、山門を見上げる(1枚目の写真)と、厳かな俗世とは切り離された雰囲気の空間が広がります。訪れた時には、山門に差し掛かるところで突然雨が降り出し、ゴロゴロと雷が鳴り始め驚きました。まぁ、こんなことは滅多にはないのでしょうが、身の引き締まる思いがする空間です。
「雲厳寺」おすすめです。是非お出かけ下さい!